酒居と大河、それぞれの再出発
6月17日(日) 14:00 ZOZO マリン
巨 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1
ロ 0 0 0 0 0 0 0 0 2× 2
3回戦(2勝1敗0分)
勝║南(2勝1敗0S)
敗║カミネロ(1勝1敗10S)
S║
巨║内海◎ 澤村◎ マシソン◎ カミネロ✖️
ロ║酒居○ 大谷○ 益田○ 南○
本塁打
巨║
ロ║
昨日のボルシンガーの好投と、試合終了後のWe Are を嫌がって逃げ回るshyな荻野の微笑ましい姿が脳裏から離れないままの今日のゲーム。
先発は昨年の後半戦に一軍でブレークし、5勝をマークした酒居。前半戦ですでに投壊状態のマリーンズ投手陣。
交流戦で帳尻を合わせるつもりが、それも空しく終わる。スワローズとジャイアンツの不調に助けられなければ、交流戦でも最下位になっていただろう。
そんな中で後半戦が再開し、酒居の活躍は伊東前監督にとっても、私達マリサポにとっても、かすかな光明であった。
そんな彼に、今シーズンも開幕前から期待をした。後半だけで5勝したのだから、おそらくローテーションで安定したピッチングをしてくれるのではと。
ところが、今シーズンの酒居には昨シーズンのような躍動感は全くなく、何かが違う。
やはり投手は難しい
前年活躍しても、次の年もというわけにはいかない。もしかすると、昨年5勝したことで、若さゆえの油断や過信も、本人は気がつかないところで、芽生えてしまったのではないか?
そんな酒居の今日の登板は、楽しみだった。あのままの酒居なのか?調整してまた躍動する酒居なのか?
「走り込みを重点に頑張ってきました」
酒居のコメントを聞いて安心する。
投手にとって、1番大切なことは走り込み。
最近の若いプロ野球ファンが聞いたら、「そんなの、昔の話だろ」と言うだろうが、大きな間違いである。大切なことに今も昔もない。
だいたい5回ぐらいで、炎上する投手というのは、スタミナがない。涌井を見ていればわかる。
- 下半身を全く使ってない
- 上半身で投げるから疲労が早い
- 手の感覚が鈍くなる
- 制球難で打ち込まれる
涌井は、ライオンズ時代から走り込みが嫌いで、基本やらない。野手ではあるが、清原もそうだった。
どうもこれがいけない。
ライオンズはスター選手を甘やかす。
だからこそ、30前後で急降下となる。
1勝すると、その後は5連敗は軽くするような投手では困る。どんなスポーツでもスタミナがなければ、お手上げ状態だ。
開幕時の酒居ではなく、昨シーズンの酒居が戻って来てくれた。幼い顔立ちの見た目と違って、内面が強い酒居。
社会人、大阪ガス出身。
あの「ふてぶてしさを観て下さい」と、入団発表でアピールした松永の後輩。だからだろうか?臆することなく肝が座っている。
勝ちに結びつかなかったが、次に繋がる好投だった。好調時でも3失点はしていた酒居が、1失点で抑えていた事に成長を感じ、嬉しかった。
1点の重みを理解して投げてくれた
その酒居の後の投手リレーもドンピシャリ。いつも、やらかす大谷が抑えたところで、意地の悪い私の心は考える。
ジャイアンツには通用するのか?
ただ、投手が抑えたところで、点を取らなければ野球は勝てない。ジャイアンツの投手陣もなかなか頑張っている。
そこで、思いもよらない決着が…
平沢ファンには申し訳ないのだが、
彼の存在を私は全く、忘れかけていた。
「どんな形でもいいから一軍に残して下さい」と井口に直訴した平沢。なかなか、出番のない中でアピールしていた平沢の姿をよく見かけた。
私は決して、平沢推しではないけれど、打てないドミンゲスなら、「平沢使ってもいいんじゃないか」と思っていたところでのスタメンだった。
サヨナラで、もみくちゃにされてる彼を見ていると、先輩選手たちに可愛がられているのがよくわかる。そして、私も少しだけ、彼に対する見方が変わったように思う。
ただ、このサヨナラだけで終わらないでほしい。加藤翔平のように、ムラのあるプレーはしないでほしい。
せっかく大河なんて、勇ましい名前なんだから、パリーグ全体を引っ掻き回すくらいの勢いで頑張ってほしい。
「マリーンズも若い選手が、頑張れるようになったんだ」と思わずニンマリの私である。