Marin 好き

千葉ロッテマリーンズ・ファンブログ

40. 勘違いの罠

 8月18日(金) 18:00 京セラD 大阪

ロ 2 0 0 0 0 0 1 0 2  5
オ 0 1 0 0 0 0 0 0 1  2

  オリックス17回戦(11勝6敗0分)


勝║酒居(1勝0敗0S)
敗║ディクソン(8勝7敗0S)


継投
ロ║酒居◎
オ║ディクソン、ヘルメン、金田


本塁打
ロ║中村6号(9回表2ラン)
オ║T-岡田23号(9外野に裏ソロ)


ヒーローインタビュー
ロ║酒居


ここ数年、若手ピッチャーの氷河期が続いている。ファームで好成績でも、上では敗戦処理も儘ならない。ファームでいいピッチングをしたところで、たかが知れている。その典型と言えたのが、去年、戦力外通告を受け退団した木村優太。


木村と言うとプロ野球の黒い闇、裏金事件を思い出してしまう。高校時代より「栄養費」として、西武から270万円を受け取っていたという。


日本学生野球憲章
第13条2項
プロ野球球団への入団を条件とする金品の支給または貸与を受けることを禁ずる」


2004年、巨人が明大野球部、一場靖弘に交通費、食事代、小遣いとして200万円支払ったことが発覚。なお、一場は巨人意外にも横浜、阪神、広島から、現金を受け取っていたという事実。この通称・一場事件、ドラフト前の発覚ということもあり、球界は騒然。一場の指名に尻込みをする各球団。


結局、戦力が不足していた楽天が、自由獲得枠で獲得するのだが、問題はその入団会見だった。その席で、将来のメジャー入りを宣言する一場。開いた口が塞がらないとはこのことだ。アマチュアの選手や、ポッと出の若手選手が良く陥る勘違いの落とし穴にドップリハマってしまっていたよう。


世間を騒がせておいて、本来ならプロに入れていたかどうかもわからないのに、拾ってもらった球団の入団会見で、何ということか。こういう勘違い野郎を見てしまうと、何故か私は変なスイッチが入ってしまう。

   

この男の地獄が見てみたい


2005年、楽天創設初年度。一場の1年目。戦力不足の為、ローテーション入りする。しかし、期待には応えられず2勝で終わる。その後も目立った活躍もできず2009年、ヤクルト宮出と交換トレード。


そして、セ・リーグでも勝てないシーズンを繰返し、2012年に戦力外通告された一場は、12球団合同トライアウトに参加する。しかし、オファーは1球団も来なかった。最後の砦とばかりに、韓国プロ野球の入団テストも受けるも、不合格。ここで、10年にも満たない一場の野球人生は終わった。


マチュア時代になまじ期待され、プロ球団に金銭的支援等受けていたばかりに、一場は己を過大評価し、道を踏み外したのだろう。木村もファームで、たかが8勝あげただけで、意気揚々と一軍へ。しかし、一場と同じ道を辿る。


サトじゃないが、「所詮ファームはファーム」なのだ。一軍で結果の残せる選手でなければ、プロでは存在価値がない。アマチュア時代や、ほんの少しの栄光にぶら下がり、マスメディアに躍らされ、勘違いの渦に巻き込まれていく選手たち。


メジャーに旅立ち結局は、長期海外旅行になってしまったN岡内野手(現阪神)。成績不振を棚に上げて、自分を評価していないとFA した元エースN瀬投手(現ヤクルト)。球団の自分に対する低評価と、鈴木大地人気の嫉妬もあり、拗ねてしまった元キャプテン I 江内野手(現楽天)。


環境が良すぎると人間は、勘違いの渦に飲まれてしまう。そんなプロ野球選手の邁進と増長に嫌気がさしてきてから、ロッテ戦以外は比較的、観なくなっていった。その私が、久しぶりにフレッシュオールスターを観た。


昔、ジュニアオールスターと言われていた頃。デビュー戦でいきなりノーノーデビューの中日、近藤真一と巨人の若武者、吉村二世と騒がれた井上真二のピリピリした舌戦の中に、九州訛りのおっとりとしたジョニーこと、黒木知宏がいた。人の良さそうな笑顔に、一目惚れである✨😍✨


基本、千葉ロッテマリーンズの選手は、ジョニータイプが多い。良く言えば、おっとり。悪く言えば、ドンクサイ。そこが私のツボ😸そのジョニーの雰囲気に似た選手を二人も見つけてしまった。見た目はアイドル顔でおとなしそう。しかし、マウンドに上がれば度胸満点。

成田翔(19)と酒居知史(24)


今年のフレッシュオールスターは、両軍共に得点入らず、引き分けに終った。打ち合いが好きな人には、面白味の欠けるだろうが、投手戦が何より好きな私には堪えられないゲームだった。一軍のロッテ投手陣には、投手戦など到底期待できない。ましてや、完封等😩

「二軍に秘密兵器を隠していた」


打ち合いが野球の醍醐味ではない。野球はピッチャーなのだから。ピッチャーが先取点を取られ、制球に難あり自滅のロッテの一軍投手陣を観ていると、つくづく思う。


ただ……この好投で、早速の一軍入りかと思いきや、そうではなかった。この辺がここの球団の謎。一向に、先の見えない苦しい戦いを強いられているというのに、不調の涌井と石川の復調待ちという消極態勢。


1試合に、5点も6点も取られるエース格を起用するのであれば、若い選手をファームから上げて、入れ替えた方が良かろうに。この際、エース格だろうが何だろうが関係ない。仕事をしない選手には下へ降りてもらう。それがプロの世界ではないのか。


そんなボヤキを繰り返していた時、酒居が上がってきた。ファームと同じようなピッチングが出来れば合格点。少し不安を感じるも、少しも変わらず、堂々と投げている酒居を観て思った。


二木より安定性がある。私は、カウント3ボールからでも根負けも尻込みをせずに打ち取れるピッチャーが好きだ。まさに、酒居がそれだった。


騒がれたわりには、メンタルと制球難で撃沈してしまったドラ1ルーキーの佐々木は、ファームでも結果を出せずに今も苦しんでいる。得てしてそんなものだ。


鳴り物入りで入団しても、結局プロでは通用しない。藤岡の例もある。ある意味、ドラ1以外の方が期待ができるのではないか?


2011年
1位 藤岡貴裕
3位 鈴木大地

2013年
1位 石川歩
6位 二木康太

2015年
1位 平沢大河
2位 関谷亮太
3位 成田翔

2016年
1位 佐々木千隼
2位 酒居知史
5位 有吉優樹


酒居の勝利を誰よりも喜んだのが、伊東監督だ。久しくあんなに嬉しそうな顔の伊東さんを見ていなかっただけに、思わず涙が出そうになる。


もう少し、2ヵ月…3ヵ月…早ければ。