Marin 好き

千葉ロッテマリーンズ・ファンブログ

48. 挫折を糧に

 8月27日(日) 13:00 ヤフオクドーム

ロ 0 0 0 0 0 0 0 0 0  0
ソ 0 0 0 2 0 1 0 0 ×  3

 ソフトバンク21回戦(6勝15敗0分)


勝║和田(3勝0敗0S)
敗║二木(5勝7敗0S)
S║サファテ(2勝2敗43S)


継投
ロ║二木❌
ソ║和田 モイネロ 岩嵜 サファテ


本塁打
ロ║
ソ║





完投134球。11安打、6奪三振、3四球、3失点。


デビュー当初の制球の良さが、影を潜めていく。三振を6つも奪いながら、失投に連打。


2015年シーズンのCS 前に、多彩な変化球と187㎝の上背から投げ下ろす150㎞のストレートを引っ提げて、二木は一軍デビューを果す。


二木の最大の武器は制球の良さだった。ところが、昨年後半あたりから・・・前半戦、絶不調のエース・涌井に見かねたマリーンズファン達が、二木に次期エースを期待し始める。


ところが・・・4勝、5勝あたりで膠着状態に陥った。1勝しては連敗の悪循環。これでは、勝ち星があがるわけがない。思えば、昨シーズンも前半トントン拍子で勝ち続けた。ところが、その後は連敗。


結果的に涌井、石川に並ぶ3番手の7勝をあげるが、負けの数が上回った。連敗するということは、同じミスを繰り返し続けているということだ。そのことを、二木本人が気づいているかどうか。これを改善されない限り、負の連鎖は続く。同じ事と言えば、4回と6回の点の取られ方もまったく同じ。同じバッターに連打されての失点。


今の二木を見ていると、高校野球で騒がれていた頃のダルビッシュ有を思い出す。関谷の時にも触れた事だが、野球はひとりではできない。ひとりが頑張ったところで、たかがしれている。


波に乗れないチーム状態を、自分の力で何とかしたいという気持ちはわかるのだが、それが却って空回りしてるような気がする。


22歳。若さゆえの焦りか?女房役、田村もその事には薄々、気づいているのではないか?だから、二木の逸る気持ちを抑えるようなリードをしようとする。しかし、当の二木がそのタムの気持ちに堪えられない。


若い、しかも延び盛りのピッチャーに有りがちな落とし穴。本人は、無意識かもしれないが、自分の力を過信して盲目になってしまう。力で押して、三振を取るばかりがピッチングじゃない。


   押してダメなら引いてみろ


力だけで抑えられるほど、プロは甘くない。たまには、かわすピッチングも必要だ。最近のプロ野球は、若い選手を甘やかす傾向がある。平沢、オコエ・・・彼らが今一つ、伸び悩んでいるのもこれが原因だと私は思う。


松坂大輔もそうだった。若い時にいい思いばかり。挫折を知らずにある程度のレベルまでいってしまうと、途端に前に進めなくなる。気分は、levelが上がった勇者が、強いモンスターにボコボコにされ勝てなくなるドラクエ状態。


名選手として達成してる人は、スタートが困難だった場合が多い。あの長嶋さんだって、金やんに4三振。世界の王さんも三振王と呼ばれた。まさに、『若いときの苦労は買ってでもしろ』だ。


だから私は、二木にもっと苦しんでもらいたい。苦しんで打ちのめされて、そこから這い上がって来てほしい。結局、スランプだの、勝てないだのっていうのは、自分で何とかするしかないんだから。


      完封負け。

      援護なし。


彼の中に、「打ってくれないから負けた」という心が、私には見えてしまう。「打ってくれないから」ではなく、「何故、自分が打たれたのか」ということをもっと真剣に考えて、己を戒めてほしい。