Marin 好き

千葉ロッテマリーンズ・ファンブログ

54. 一歩進んで

  9月3日(日) 17:00 ZOZOマリン

日 2 0 0 0 0 0 3 0 0  5
ロ 0 0 2 0 0 0 0 0 0  2

  日本ハム21回戦(7勝14敗0分)


勝║宮西(4勝4敗0S)
敗║二木(5勝8敗0S)
S║増井(4勝1敗20S)


継投
日║石川 宮西 白村 マーティン 増井
ロ║二木❌ 有吉◎ 南◎


本塁打
日║石井3号(7回表3ラン)
ロ║




ふと思う・・・久しく日曜日に勝っていない。何でだろう?そうだ・・・日曜日は二木なんだっけ。勝ち頭なんて言ってたんだよね。で、次期エースだとか騒がれ出してた。


でも、ひねくれて深読みするタイプの私は、今一つ信用していなかったんですよね。去年の二木が脳裏にこびりついてるもんで。このまま、すんなり勝ち続けられるわけがない。


で、私の読み通り、去年と同じになってきました。て言うか、去年より悪くなってる。恐らく、二木もどうして打たれるのかわからないんじゃないでしょうか。3連敗です。何とかしないとズルズルいっちゃいます。


野球を離れた二木は、素直な好青年なんですが、マウンドに上がると、どうも真逆になってしまう。このくらいの年齢のピッチャーの扱いって難しいですよね。年齢的に対して変わらないキャッチャー、田村の悪戦苦闘ぶりが目に浮かびます。


難しいもので、素直過ぎても打たれるし、向こうっ気ばっかりでも押し潰される。

   
  押してもダメなら、引いてみろ


前回登板の時にも言いましたが、二木のピッチングは力任せなんですよ。引かないと開かないドアを、強引にぶっ壊してでも開けるみたいな・・・盲(めくら)滅法な感じを否めない。


どうしても負けが込むと、焦りが生まれる。その焦りから、自分や仲間を信じることができなくなる。いい例が益田直也ですよね。デビュー当初の彼の投げる球には魂がこもってました。それが、プロの怖さを知ってからは、まるで別人のようです。


益田に限らず、投手として成長期の若い選手は、そういう試練に見舞われます。これを乗り越えて一皮剥けるか、ダメになるかは本人次第。二木の不調は差し置いて、私個人としては、フタタム(二木、田村)バッテリーは好きです。


ジャイアンツの斎籐雅樹(現二軍監督)と村田真一(現ベッドコーチ)の若かりし頃をを思い出すからかもしれないですね。


溝ネズミのように、ユニフォームが泥まみれになりながら練習のチュー(村田)ちゃんと、期待されながら蚤の心臓が禍(わざわい)する未完成時代のセイロク(斎籐)。


半人前の二人が、お互いに励ましながら頑張っている姿が好きでした。ヘタレな斎籐がいつしか、ローテーションピッチャーとしての自覚に目覚めて、弱い心の自分と決別し、大エースに上りつめました。また、それでも呑気で憎めないキャラクターは変わらないままでいてくれたのは、嬉しかった。


好投する、しないは技術的なことだけではないように思う。結局、ひた向きさと素直さが大きく占めてくる。


打ったり、打たなかったりの打線も、相棒の田村も、そして自分自身のことも、とにかく信じてみよう。技術的に言えば、好調時よりもフォームが崩れているので、自分なりにチェックを。


あとは決め球が欲しい。二木は球種が豊富なんだけど、何だか器用貧乏な感じがする。これという切り札がない。


二死満塁3―2の大ピンチに投げ込むような切り札が。大魔神のフォークや、西本のシンカーみたいな。二木といえば、コレと言えるような球が欲しい。


巨人の星』で、左門にホームランを打たれ、絶望した飛雄馬が訪れた禅寺。迷いの心で身体がユラユラ。何度も肩に警策食らう。


そこで禅坊主「打たれまいと作った姿勢ほど、もろいものはない。打たれて結構。いや、一歩進んで打ってもらおう」


時には開き直るのもいい。飛雄馬はここから大リーグボール1号をあみだした。二木も魔球は無理にしても、何かをつかんでもらいたい。