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千葉ロッテマリーンズ・ファンブログ

65. 餓えと渇き

 9月19日(火) 18:00 メットライフ

ロ 0 2 2 0 0 0 0 2 0  6
西 0 2 0 0 0 0 1 0 0  3

   西武23回戦(6勝16敗1分)


勝║二木(6勝9敗0S)
敗║岡本洋介(6勝2敗1S)
S║内(5勝1敗14S)


継投
ロ║二木○ 有吉○ 大谷◎ 内◎
西║岡本洋介 平井 牧田 野田


本塁打
ロ║角中7号(3回表2ラン)
日║


ヒーローインタビュー
ロ║二木



連敗し続けるピッチャーは、砂漠で餓えと喉の渇きに苦しみながら、さまよう旅人のようだ。


その苦しみに耐えきれず、諦めて敗者となるか?どんなに困難でも、どこまでも希望を捨てずに、あてもない砂漠で命の水を求めてさまようか?二つに一つ。

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諦めてしまえば、そこですべてが終わってしまう。誰だって、辛い思いはしたくないに決まっている。


諦めてしまえば……
頑張ることをやめてしまえば……
楽になれる。


人間、どうしても楽なことに流されるもの。逃げずに前進すれば、必ず命の水のありかに辿り着くはず。


普通の生活をしていれば、当たり前のように、飲みたいときに水が飲める。ところが、それが出来ない環境に陥れば、有り難みを感じることができる。


連勝中は、勝つことが当たり前なことと思い込み、自分の能力を過大評価し、自惚れの心が芽生えてしまう。


餓えと渇きの戦いに勝ち抜いたとき、勝ち星とは……砂漠の水なのだということに気がつくはず。


その貴重な水は、一人だけでは探し出すことができない。仲間と協力し合って、始めて得ることができるのだ。


まるで、RPGゲーム


分かりやすく言えば、ヤンキース田中将大イーグルス時代の最終年、24勝0敗の成績を引っ提げて、メジャーに挑む。


しかし、勝ち星は彼の思い通りに重ねることができずに、右往左往。日本にいた頃の無敗の成績だけを見れば、彼の優秀さだけが目立つ。しかし、実際はそうではなかった。


負けていた試合を引っくり返してくれた打線があったればこそ。田中が投げる時には、「将大の投げる時には、絶対に援護点を」を合言葉にしていたという。


それを、「自分の力だけで勝てている」と思い込んでしまったところに田中の間違いがあった。

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たった一人だけの力で、勝てるほど野球は簡単なスポーツではない。お山の大将でいたいのであれば、団体競技などやめて、個人競技に転身すればいい。


だからこそ、二木がもがき苦しみながら得た6勝目には意味がある。たかが1勝、されど1勝。


ひとつの勝ち星を必死になって得ようとする二木と、盗塁までして二木の為に奮闘する女房役田村の姿を観ていて思わず、笑顔が溢れる。

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少し、吹っ切れたか二木。
楽に勝てない方が成長できる。
一球の重みも学習できる。


願わくば、9敗で終わりにしてほしい。負けが一桁か、二桁ではまったく違う。そうすれば、来期の二桁の勝ち星も見えてくる。


頑張れ二木。